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 5/8の午前中は審査員の先生方による討論会と昼食会。王先生のご厚意により、参加させて頂きました。
DVDで見たあの先生、テキストを書いてるあの先生、コンサートを聴きに行った演奏者、殿堂入り名曲の作曲者など
みなさんお揃いで、部屋の隅っこに座った同行の日本人たちのテンション上がる上がる。王永徳、陳春園らホスト側の
上海音楽学院の先生方、閔惠芬、沈誠をはじめとする演奏家、劉長福、趙寒陽ら教育家、王健民、関銘ら作曲家、
あと顔は知ってるけど名前が分からない人もいっぱい。。。
 討論会の内容も、(専門的で頭がついていかないところも多々ありましたが)現在の二胡界におけるいろいろな考え方の
一端に触れることができました。伝統と革新の相克、アカデミズムと生活に根ざした音楽の乖離、といった話をされていた
、、、ような気がしました(^^; 中国の伝統文化である二胡の芸術は、中国の音楽言語を元に作曲・演奏されねばならない、
という意見も出て、外国人として考えさせられる部分も。
 下はミーハーツーショット写真。

  <<上海之春(2)へ

▲板胡の貴公子、沈誠さん。
ねばった甲斐があった!
▲恩師、王永徳先生。
いつもパワフルでいらっしゃいます。

▲着物で上海の路上を歩くなるをと留学中のSさんの後姿。
 ( 着付け、ヘアメイク、撮影 by kim la)

<<完>>

(3)
 今回の「上海之春」、大きな舞台で演奏をさせていただいたこともとても嬉しくまたとない機会でしたが、
コンクール会場で何十人もの参加者が同じ課題曲を演奏するのを延々聞き続ける、というのもとても得難い経験でした。
 二胡という楽器の可能性について知らず知らずに作っていた枠が、たくさんの演奏に触れたことでぐんと広がったことが
分かりました。これは大きな収穫。実感として「可能である」と知ることはとても強い力だと思いました。
 そんなわけで、大いに得るものがあった気がする2008上海の春レポート、ここに完結!
▲閔惠芬老師。周りの空気を変える
圧倒的な存在感。