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上海音楽学院 賀緑汀音楽ホールで3日間に渡り繰り広げられたコンクール。
予選の課題曲は王健民「第二二胡協奏曲」、高韶青「随想曲」の2曲。
合わせて20数分になります。審査員は二階席に張られた幕の後ろで採点し、
演奏者の姿は見えないようになっていました。参加者は、上海音楽学院の学生、
民族楽団の若手奏者など、上海、北京、四川、香港など全国から選抜されたようです。

3日目の本戦に残ったのは12名。予選も実に高いレベルでの争いですが、聴いていると
やはり良し悪しがなんとなく分かるもので、だいたい予想通りの奏者が残っています。
本戦の課題曲は3曲。華彦鈞「二泉映月」、朱暁谷「導板与流水」、高韶青「随想曲2号
≪蒙風≫」。後の2曲はこのコンクールのために委嘱された作品で、初めて聴きましたが、
高韶青の新曲、えらく格好いい曲で、惚れぼれしました。改めて高韶青のファンに。
今回は予選、本戦とも、無伴奏ソロの「二泉映月」を除き、すべてピアノ伴奏でした。
二胡の技術の進歩につれ曲の難易度がどんどん上がっており、最近はピアノ伴奏の曲が
増えているとのこと。今回の課題曲は、本当にこれまで聴いたこともないくらいの
超絶技巧オンパレードでした。
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 2008年5月5日〜7日にかけて上海で行われた「上海之春 二胡コンクール」。
かつて若き閔惠芬が優勝して一躍全国に名を馳せ、また「江河水」、「賽馬」、
「葡萄熟了」等の名曲が世に出された歴史あるコンクールです。
 今回、公開された2日間の予選と3日目の決勝すべてを聴くことができました。
そして、王永徳先生のご厚意により、決勝後の記念コンクールで演奏させて頂きました。
写真を交えてご報告いたします。

三十数名の予選参加者の中から、一等1人、二等2人、三等3人、新人賞4人が選ばれました。

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